フォントについて思うこと

ブログの引っ越しに伴い、デザインも変えた。
その際、色んなブラウザで見え方を検証したのだが、つくづくフォントに足を引っ張られた、その無念を書いてみる。

ウェブデザインの発展に貢献しているのがHTMLやCSSだとしたら、それを妨げているのが殿様ブラウザや殿様フォントだ。ここいう殿様とは、言うまでもなく寡占ブラウザ、寡占OSのことである。

ふつう、制作サイドでフォントを指定しても、ユーザーのPCに該当フォントがなければ、デフォルトの味気ないフォントに置き換えられることが多い。

フォントに頭を悩ませているのはDTPも同じことで、印刷所にないフォントは原則として本文ネームに使えない。タイトルや見出し程度ならアウトラインを取れば済む話だが、まるごとPDFでの入稿を受け付けてくれるところは少なく、危険もともなう。

ところが昨今、CSS3になって、ブラウザにフォントを読み込ませることが可能になった。
具体的には、使いたいフォントをサーバーにアップしておいて、ユーザー側のブラウザに読み込んでもらうのだ。

しかし問題がないわけではない。
モダンブラウザのインフラはもとより、日本語の場合、ブラウザ側でダウンロードするデータ量が多すぎるのだ。
日本語ならではの表現や美しさは日本語でしか成せないため、かなり残念。

ところでMicrosoftではvistaになって初めてメイリオというウェブ用フォントをOSに標準化させた。Appleでは何世代も前からシステムフォントにも気を使っていたというのに、MicrosoftはWeb2.0を過ぎてようやく適用させたのだ。

販売中止になりかけた、とある日本酒は、デザインを変えたことで世界中から注文が入るようになったという。
「大切なのは中身」などというのは本件では詭弁である。表現は中身の実態なのだから、当然それは等価でなくてはならない。

デジタルがアナログに追いつく日はくるのだろうか。