“I like to drink wine more than I used to.”
マーロン・ブランド演じる晩年のゴッドファーザーのセリフ。日本語字幕ではこれを「最近ワインがうまい」としている。いい訳だと思う。
ビールの季節が過ぎ、私も最近ワインがうまい。
合同作品展の準備が一段落してホッとしている。
初めての遊びは、何でも楽しい。
“I like to drink wine more than I used to.”
マーロン・ブランド演じる晩年のゴッドファーザーのセリフ。日本語字幕ではこれを「最近ワインがうまい」としている。いい訳だと思う。
ビールの季節が過ぎ、私も最近ワインがうまい。
合同作品展の準備が一段落してホッとしている。
初めての遊びは、何でも楽しい。
場所がちょっと分かりにくいかも。
堺筋本町から環状線沿いに北へ、もしくは北浜から南へ歩くとよいです、たぶん。迷子になったら会場へお電話(06-7172-5980)ください。
自転車には「プーリー」と呼ばれるパーツがある。自転車の後輪側の変速機(リアディレーラーという)に組み込まれているスモールパーツだが、自己責任で他社製品に交換することもできる。こんな小さな歯車ふたつが、自転車市場では商品として成り立っているのだからすごい。
気になるお値段はピンからキリまで様々。もともとリアディレーラーに組み込まれているのだから、わざわざ買い替えるユーザーのほうが稀である。ちなみに私の知る最高級品はTisoのチタンセラミックプーリーで、2万6880円。
さて「ものすごく性能の良いホイールが20万円で買えたなら明らかに安い」という認識を有する自転車乗りの感覚からして、このチタンセラミックプーリーは安いのか高いのか。答えは「明らかに高い」。ものすごく高い。
数字だけ見れば買えない額ではない。でも、私は買わない。プレゼントされても(されないけれど)困惑するだろう。本当に欲しくないのだ。どうせなら7千円弱のセラミックボールベアリング内蔵プーリーのほうが欲しい(生々しいな……)。
そんな「宝くじが当たっても買わないレベル」のチタンセラミックプーリーに出会ったのは5年前のことである。サイクルクリエーションさんの展示会で見たそれは立派な化粧箱に納められていた。手に触れることもできた。その時、私は感動したのである。その美しさに、機能美に、豪奢っぷりに。存在そのものが嬉しかった。
以来、自転車媒体にプーリーが載っていると真っ先に目が行くようになった。先日発売されたサイクルパーツ・オールカタログ2012にも載っている。227ページに燦然と輝くさまを是非ご覧いただきたい。
ところで「魅惑のプーリー大特集!」なんて企画を出したら、一体何人の編集者が私を正気と捉えてくれるだろう……。
揚げたてのポテトチップスやじゃがりこが食べられると評判のアンテナショップ『カルビープラス』。そのロゴを見てGoogleのトップページを思い出したのは私だけでないはず。
両者ともシンプルながらカラフルで、バランスがいい。なぜだろう。美しいものには、きっと共通点があるはずだ。
◆『カルビープラス』の店舗
◆Google Chromeから見た『Google』トップページ
文字数は『Calbee』と『Google』、それぞれ6文字で共通している。頭文字が大文字になっている点も見逃せない。本来、カルビーのロゴは赤一色で、フォントもイタリックである。色を増やした分、フォントを落ち着かせたと考えられる。
色の種類はカルビープラスの『+』とGoogleの『日本』を含むと、青、赤、黄、緑、赤、灰、白の7色でこれまた同じ。『灰』の位置と、背景の『白』は、言わずもがなの共通点だ。
これだけでもう『文字数』『頭文字』『色数』『灰の位置』『背景』と、5つの共通点が見いだされる。偶然とは思えない。私はデザインの門外漢であるが、本職の方は、ひとつひとつ色を並べてバランスを整えるのだろうか。それとも、黄金比や白銀比のように、色の並びにも法則があるのだろうか。
両者を見比べるうちに、色の順番にも共通点があらわれた。
カルビープラスは左から順に、赤、緑、青、黄、赤、緑、(灰)。Googleは左から順に青、赤、黄、青、緑、赤、(灰)。カルビープラスの配色は、Googleのそれと逆方向になっている。
唯一『Calbee』最後の『e』を青でなく緑にしたのは意図的なものだろう。仮に当該『e』を青にすると、何となく重たい雰囲気になる。少なくとも「揚げたてのポテトチップス」の色ではない。
色の使い方では、カルビープラスは大文字の赤から始まり、Googleのそれは青から始まっている。そして、両者とも先頭に使った色を2回使用している。一方、黄はいずれも1回しか使われていない。全体で比較すると、こうだ。※灰と白は割愛
こうして見ると、違っているのは緑と青だけで、それも「どちらを2回使うか」の問題だ。色に関して言えば、もはや「同じ考え方でデザインされた」と結んでいいだろう。
それでは、なぜこの4色なのか。その答えはあまりにも身近だった。いま私たちが目にしている、そのものである。CMYKとRGB。デジタルカメラやプリンタのインクやらで、誰でも一度くらい耳にしたことがあるのではなかろうか。
一般に印刷業界ではCMYKと言って、
久しぶりにバイクを洗車した。
MTBは夏にオーバーホールをしたから、今回はロードと折り畳みの2台。
シーズンオフというにはまだ早い奈良の冬。このタイミングで洗車というのは、メンテナンス系の原稿を書いていたら自分もやりたくなったという、読者の鑑みたいな動機である。
さてひとくちに洗車と言っても、フレームのから拭きからオーバーホールまで様々で、ロードでやったのは以下の通り。
・バイク全体の拭き掃除
・チェーンの洗浄、注油
・スプロケットの分解、洗浄
・クランクの分解、洗浄、グリスアップ
・前後ホイールのハブの洗浄、グリスアップ
箇条書きにすると簡単に見えるが、思ったより時間がかかった。でも、自分のバイクであるし、じっくりやっていて楽しかった。そして、洗浄にあたって使用した工具・ケミカルは以下の通り。
・メンテナンススタンド
・ディグリーザー
・オイル
・グリス
・ウエス
・100円で買った注射器
・4、5、6、8、10mmアーレンキー
・千枚通し
・プラハンマー
・スプロケット外し
・ロックリング外し
・モンキーレンチ
先に挙げた項目にあって、どれが欠けてもメンテナンスはできないが、特に活躍してくれたのはトピークのメンテナンススタンド「プレップスタンド エリート(公式サイトにとびます)」だ。これは、チームミヤタでメカニックをしていた添田英雄さんの取材をきっかけに購入したもの。当時の取材内容もやはりメンテナンス系で、実際にバイクを洗車しながらコツや注意点を解説していただいた。
その時に「10万円のホイールを買う人は多いが、数万円のメンテナンススタンドを買う人は少ない」と言っておられたのである。恥ずかしながら当時の自分がそのご多分に漏れず、実演という形でメンテナンススタンド(その時はパークツールをお使いだったと記憶している)の使い勝手を目の当たりにしたことから購入に踏み切ったのだった。
バイクを好きな高さに固定して、そこから向きを変えたり角度を変えたりできるというのは想像以上に便利なものである。もちろん、有効活用には相応のスペースが必要だが、そんなスペースを確保できる環境にあるなら持っておいて損はない。
ところで今回はカンパニョーロの純正グリスを使って各部のグリスアップを行った。カンパニョーロが純正グリスを出したのはここ数年で、それまではシマノユーザー・カンパユーザーを問わず、グリスといえばシマノの通称「デュラグリス」がド定番だった。それまでもカンパニョーロの純正グリスは存在こそしていた(完組ホイールのハブ内等)ものの、市場には流通していなかったのである。そんなご大層なグリス(値段も高い)を1年以上前に買って、実は今回初めて使用したのだ。
ちなみに先のリストにある「100円で買った注射器」は、グリスをつめてベアリングの間に注入する時に使った。一般的なグリスガンよりも細かく使えるので便利。
注油は洗車の最後に行う。
チェーンへの注油後、余分なオイルを拭きとる前に、私はなんとなく浸透時間を多めに設けている。試乗も兼ねて、チェーンが暴れないようにゆっくりと町内を周回するのだが、この時間が一番気持ちがいい。
※この際、フロントのギアをアウターに入れておくと、汚れても拭き取りやすい
砂塵が取り除かれ、オイルが浸透したチェーンは無音である。漕ぎ出しは当然軽い。今回はスプロケットやチェーンリングの「歯と歯の間」まで拭いたので、満足度はいよいよ高く、そのまま余分なオイルを拭き忘れたまま室内保管したことを今、思い出した。……明朝、から拭きをしよう。